まず 確認したいのは価格と長短両移動平均線の位置である
ただ単に移動平均線を観察するだけでなく、価格との位置関係などを観察することによって、投資の工夫をすることができると考えている。
移動平均線のパラメーターは売買シグナルで使うのであればより慎重に、そしてトレンドを知る方法で使うのであれば時間の区切り良い数字を基本に使う方法でよいのではなかろうか。
移動平均の計算方法は、移動平均を取る区間が奇数か偶数かによって異なります。5項移動平均は、中心となる項から前後2個ずつの項を足して、5で割ると計算できます。一方で6項移動平均は、中心となる項から前後3個ずつの項を足していますが、一番離れているとについてはどちらも0.5倍されています。
押し目買いや戻り売りを進める際は、トレンドラインや移動平均線などをチェックすることがポイントです。ただし、さまざまな指標を活用しても、予測どおりに値が動くとは限りません。
移動平均線は、一定期間の平均価格を日々計算して出した「答え」を線でつないだものです。
例えば5日移動平均値は5日分の平均価格となります。そして、日々の平均価格を線でつないだものが5日移動平均線となります。
平均価格(ここでは終値の平均)を使用することで日中の大きな変動に惑わされることなく、現在の相場の方向性(トレンド)がどちらを向いているのか(上がっているのか、下がっているのか)を見ることができます。
たとえば20日移動平均(20SMA)であれば、本日を含めた過去20日間の終値を合計し、日数の20で割って平均した数値を1日ごとに計算して線でつなぎます。
つまり、結果的に、5日移動平均線が心理的な重要な節目となるわけです。こうした効果を持った移動平均線を「支持線(サポートライン)」と言います。一方、この逆で、その水準に達すると上昇が止まる効果を持った移動平均線を「抵抗線(レジスタンスライン)」と言います。
移動平均線の期間は、一般に5、10、15、21、25、50、75、100、200の期間がよく使われます。
このように移動平均線は投資家の心理状態が凝縮された使い勝手のいいテクニカル指標と言えるでしょう。
最も簡単な移動平均は、直近データの単純相加平均を計算することによって求められます。具体的には、移動平均を求めたい中心となるデータから前後のいくつかのデータ(項)を足して、平均をとるという方法です。前後いくつ分の項を考慮するかは場合によって異なり、「区間数n」や「n項移動平均」といった記述によりその数を表します。区間数がnのとき、全部でn個分の項の平均を計算します。
実は、この格言を地で行く移動平均線の工夫、利用方法がある。
まず、確認したいのは価格と長短両移動平均線の位置である。
短期線と中期線の2本をチャートに表示すると、トレンドの判断がしやすくなります。見方は簡単で、ローソク足>5日移動平均線>20日移動平均線の位置関係は上昇トレンドを、それとは逆の位置関係は下降トレンドを示唆するものと考えられます。また中期線では、25日間という期間が用いられることもあります。
その移動平均線を使った売買シグナルとして『ゴールデンクロス、デッドクロス』という手法がある。
これをトレードに活かすとなると、ファンドマネージャー経験を持つ筆者でも悩むことになろう。
ちなみに、筆者が運用していた時代に100日や200日といった超長期のパラメーターを使った移動平均線で分析する話は聞いたことがない。
おそらくリーマンショックなどの大きな値動きがあった中、運用経験のない相場解説者が使い始めたパラメーターであろうと勝手に推測している。解説する際に、たまたま移動平均線で下げ止まっていた、ないしは上値を抑えられていた箇所があったのであろう。
これだけ超長期のパラメーターを使うのであれば、日足ではなく、週足で分析した方が良いと筆者は考えている。
経験測ではあるが、日足よりも週足の方がダマシは減る際に、個人的には移動平均線のパラメーターは26週と52週を使っている。
また、IPゾーンに入ったからといって、すぐに買いポジションを取ることはお勧めしない。ダマシの可能性が残っているからだ。そこで、IPゾーンの中に入ることに加え、短期の移動平均線が横這いから上向きになったのを確認してからポジションを取ることをお勧めする。つまり、短期の移動平均線が上昇トレンドを示し始めた段階でポジションを取るということだ。
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