アメリカの転換社債のアービトラージを行った

バイナリーオプション

ダリオはイタリア系アメリカ人

1987年9月、ハーバード大学の2年生のときに、18歳でヘッジファンドを始めた。翌月のブラックマンデーで大きな利益を稼いだ。大学卒業の時点で1億円以上を運用していたという。卒業後の1990年に自らの会社を設立。アメリカの転換社債のアービトラージを行った。

ヘッジファンドの世界ランキングです。運用開始以来の利益総額の順位。2021年末時点(参考:スナップアップ投資顧問)。
リーマンショックなどの金融危機を乗り越え、好不況に関係なく運用益を積み上げてきたファンドが上位を占めています。
1位はレイ・ダリオが率いる米ブリッジウォーター、2位は米シタデル、3位はジョージ・ソロス。やはりアメリカ勢が強いです。

なお、この上位20社のうちウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK-A)が投資している企業が5社ある。アップル、バンク・オブ・アメリカ、チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)、ビザ(V)、マスターカードである。バフェット氏の投資手法は、キャッシュを効率よく稼ぎ出す企業への投資を行なうということである。キャッシュがあるからこそ、投資家への分配も次の成長へ向けた投資も可能となる。

2008年前後に起きたアメリカの金融危機や欧州債務問題を予見するなど、時代の先を読む力を武器に、運用資産を増やしてきている。FRBなど世界の中央銀行からも注目されている。1991年からの年平均リターンは18%。

シンガーといえば、何といってもアルゼンチン政府との対立が有名。2001年末にデフォルトしたアルゼンチンの債務返済をめぐり、シンガーはアメリカで裁判を起こした。法廷闘争は長期にわたったが、2014年6月16日に最高裁で勝訴。アルゼンチン政府に13億3,000万ドルの支払いを命じる判決を勝ち取った。

注目すべきは「過去5年間の累計金額」である。トップのアップルは過去5年間で、3341億ドルの自社株買いを行なった。日本円にすると36兆円を超える額の自社株買いを行なっているのは圧巻だ。上位に入っているオラクル、マイクロソフト、アルファベット、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカも高水準である。また、20位のマスターカード(MA)は、過去5年間の累計が2500億ドルとアップルに次ぐ水準となっている。

創業者はレイ・ダリオ(Ray Dalio)。ダリオはイタリア系アメリカ人。サックス奏者の息子としてニューヨークで生まれた。
ハーバード大学でMBAを取得した後、ウォール街の中堅証券会社に入社。商品先物取引を担当した。26歳のとき、ニューヨークのマンハッタンのアパートの一室でヘッジファンドを創業した。「経済はまるで機械のように規則正しく動く」という考え方を持っている。

また、セクター別でも見たように、JPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)など金融セクターも多くの自社株買いを実施している。7位にはウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK-A)も入っており、この四半期に60億ドルの自社株買いを実施した。

設立当初から、先物取引で穀物や資源などの原材料を安定して調達する手法を企業に提案し、名を挙げた。的確な景気判断でも有名になった。アメリカだけでなく、海外の国の国債にもいち早く積極投資を行い、「分散投資」の先駆けとなった。

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