億万長者に なると 決めた 日 上岡
①今、日銀と政府は、新型コロナ経済危機対応で、大幅な金融緩和、財政出動を行なって、株価は資産バブルになっている。ワクチンにより、感染状況が落ち着いてくれば、政策変更を段階的に行う。株価は下降トレンドになる。
この番組の寛大なところは、というより日本では考えられないところは、問題を聞いて答えられない場合、「お金を持って帰ります」といえば、それまで獲得した賞金がそのままもらえることである。日本であればこうはいかない。次の問題に移る前に問題を採るかお金を採るか、必ず決めさせるハズだ。お金を採ったらそれでおしまい。そのあと問題を読み上げて「簡単な問題でしたね」などといって解答者を悔しがらせたりするのが日本流だ。しかし、英国では問題をいい、十分考える時間を与え、なおかつ「お金を採る」ということが許されるのである。
プレジデントの2月12日号は「コロナ後の爆上げに備えよ」というキャッチであった。しかし、中の記事には、株価下降トレンドのキッカケの記事が多くあった。
不動産売値価格は年間家賃の20倍(年分)だ。月2万円の家賃の年家賃は24万円だ。この不動産の売値価格は、2万円×12ヵ月×20倍(年分)=24×20=480万円だ。副島隆彦が、ワンルームマンション、駅前小型ビル、商業大型ビルの家賃と売値を調べた結果、これら不動産すべての売値は、概算で「月家賃×12ヵ月×20倍(年分)」であった。東京と地方の差は家賃で調整してあり、日本の年間家賃収入と不動産価格の関係は20年分なのだ。
ところで、『そんなすごい金額がもらえるとはいってもほとんどは£1,000ぐらいでしょ?』という声が聞こえてくる。それも日本流の勘ぐりだ。今回のシリーズで挑戦権を得た者は6〜7名いた。そのうち£1,000で帰ったのはたった一人であった。£4,000が一人、£8,000が二人。あとは£32,000を持っていった人もいたし、£250,000が二人、そして£500,000を持っていったおじいさんもいたのである(くれぐれもいうが£500,000は日本円で¥90,000,000、九千万円である!)。ちなみに、次の問題は1と2が£250,000の問題、3が£500,000の問題であった。挑戦者はいずれも正解だった(そして小生も)。
1 「ノーベル賞を最初に受賞した女性は誰? A:キューリー夫人、B:マザー・テレサ、C:ナイチンゲール、D:パンクハースト。」
2 「Five Spice Powderはどこの地域の伝統的調味料? A:中国、B:地中海、C:ポリネシア、D:中東。」
3 「日本語の『カミカゼ』はどんな意味? A:神聖な旅、B:神聖な風、C:自己破壊、D:最終攻撃。」
くまこさん、1問目と2問目を正解し3問目。
「コンピュータのカーソルを動かす道具を何という? A:ラビット、B:モグラ、C:マウス、D:リス。」(あまりにバカバカし過ぎて上岡苦笑い)
「マウス。Cです。」
「くまこさん、£300獲得です。」
その後も順調に正解していくくまこさん。
「それでは第7問。Granite Cityと呼ばれる都市はどこ? A:アバディーン、B:カーディフ、C:エディンバラ、D:ポーツマス。すでにくまこさんは£2,000獲得しています。最低保証は£1,000。まだ三つのライフラインが残されています。」
「Aだ、アバディーンだ」と小生。
「うーん、会場の人に聞いてみます。」と、くまこさん。
「それでは会場の皆さん、スイッチの準備をして下さい。Granite Cityと呼ばれる都市はどこ? A:アバディーン、B:カーディフ、C:エディンバラ、D:ポーツマス。それではどうぞ。」
すると、会場の人がこれだと思うもののアルファベットのスイッチを押す。その集計結果が画面に映し出される。第10問目ぐらいまでは、会場の意見は正解一つに集中する。
「会場の意見では、Aに80%、Bに3%、Cに10%、Dに7%です。」と上岡竜太郎。
「会場の皆さんを信じます。A、アバディーン。」と、くまこさん。
「ファイナル・アンサー?」
「イエス。」
上岡竜太郎は、ここでちょっと間をおく。ちらっとくまこさんを見て「くまこさん、4,000ポンド獲得です!」てな具合である。
4。アウトプットは3つの選択肢に絞って即実行する。直観アイデア、論理アイデア、逆張りアイデア。やる、やめる、休止待機する。選択肢が多いと決められない、遅くなる。
1。上岡正明は高速で仕事をすることで、現代のスピードにマッチし、多様な分野で成功を収めている。①富裕者=一生食うのに困らない現金、株、不動産、会社を保有②PR販促支援コンサルティング会社経営③株式投資家④不動産投資家⑤ユーテューバー⑥学歴MBA取得大学講師など40歳強で、その道のプロになっている。私は①一生食うのに困らない②有限会社運営③学歴などは確保しているが、株式投資家、不動産投資家にはなっていない。とりあえず、高速仕事術で株式投資家のプロになることを目指したい。
5。たくさんではなく、ひとつの目標に行動を集約して達成する。3日でその道を名乗り、3か月でキャリアになり、3年でプロになる。フォーカス力である。1日の内、人間が集中できる時間は、90分が3回程度である。90分3回セット仕事術が有効である。
3。高速回転がいい理由 サイコロで1を出す確率は6分の1、6回振れば1が出る可能性大。だから、高速で仕事をこなしてゆくことが、成功の秘訣になる。ビジネスには、運などない。
「では11問目。すでにくまこさんは、£32,000獲得しています。残されたライフラインは二つ。いいですね。次の女優の中で、1999年10月のオークションで£768,182で落札されたドレスを身に付けていたのは誰? A:ブリジット・バルドー、B:ジュディー・アンドリュース、C:ジュディー・ガーラント、D:マリリン・モンロー。」
ちょっと考えたくまこさん。
「友達に電話します。」
「わかりました。友達の名前は?」
「網走のトド美さんです。」
すると、会場内に電話の呼び出し音が2、3回聞こえる。
「ハイ、トド美さん、『百万長者は誰の手に?』の上岡竜太郎です。」
「ハーイ、上岡さん」と、トド美さんの声。
「ハーイ。いまあなたの友人のくまこさんがここにいます。すでに£32,000獲得しています。」
「ワーオ。」と、トド美さん。
「それでは、くまこさん、問題を読んで下さい。30秒以内です。どうぞ」
そしてくまこさんは問題を読み上げる。電話を受けた友人も迂闊なことはいえない。何しろ高額賞金がかかっているのだ。適当にいったりして間違った場合、その後の友人関係が壊れる恐れがあるのだ。その辺はみんな心得たもので、問題を聞いてまったくわからない場合、素直に「わからない」と答えている。
「うーん、たぶん80%の確率でマリリン・モンローね。」と、トド美さん。
友達から解答が出るとだいたい正解なのだが、くまこさん、「80%の確率」にひっかかっているらしい。そこでくまこさん、「フィフティ・フィフティ」といって三つ目のライフラインを使った。
「それではコンピュータ、誤答二つを消して下さい。」と上岡竜太郎。
誤答二つが画面から消える。残ったのは、ジュディー・ガーラントとマリリン・モンロー。ちょっと考えたくまこさん「私にはわからないわ。友達はマリリン・モンローというけれど、80%が不安材料ね。お金を持って帰ります。」
6。伝える技術、話し方。話し方は単なる技術で、才能は必要ない。人に伝えたければ「結論から話す構成技術」に尽きる。会話・プレゼンの唯一の技術。1。①(ポイント)結論②(メリット)相手のメリットをいう③(リーズン)理由④(エグザンプル)具体例⑤(ポイント)結論の繰り返しで絞める。この構成のみで、他はやらなくていい。2。人のこころを動かすには、「パッション」を伝えることである。
人間は誰でも90歳を過ぎると死ぬ。要介護1になると、服のボタンが留められない。要介護2になると、外出できない。要介護3になると、寝たきりになる。老いは病気ではなく、死への段階だ。老いは自然なことである。
第10問目ぐらいになると、見ている方も手に汗握る展開になる。そりゃそうだ、高額賞金なのだ。しかしそれとは裏腹に、10問目あたりまでくると英国の細かいところが出題され、小生にはちんぷんかんぷんの場合もあり、そうなると、あとは正解かどうかだけが楽しみとして残される場合が多くなる。解答者にとっても、さすがに手強い問題のようでライフラインを使うことになる(5問目ぐらいまででライフラインを使うと、せいぜい£2,000ぐらいでおしまいになる)。くまこさんの場合すでに会場の意見を聞いたので、残りのライフラインは二つだ。一つの問題に複数のライフラインを使うこともできる。
そして第10問目を正解すると、何と「£32,000」と記された小切手が示される。¥5,760,000である。しかし上岡竜太郎はそれを見せただけでくまこさんには渡さない。第11問目に移るのである。
2。脳科学によると、何歳になっても、チャレンジすることで、その分野の脳細胞が増加することが、証明された。3日、3か月、3年間、仕事を高速で回すことで、短期間でプロになれるという。現代は10年とか言っていてはだめだ。トライ&エラー改善でプロのアウトプットが出せるようになる。現代のトレンドについて行ける。①output(すぐやる)②成功失敗の結果出る→inputする③改善するのサイクルを早く回す。
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