また暗号資産関連のバイナリーオプション取引もこれと同じです
バイナリーオプション取引だけでなく、FX取引などでも海外業者とのトラブルが見られますので、ご注意ください。
バイナリーオプション取引はリスクの高い取引であることを理解し、無登録の業者との契約は行わないようにしましょう。
一般社団法人金融商品取引業協会の公表している「個人向け店頭バイナリーオプション取引月次速報」によると、令和3年10月現在、国内において個人向け店頭バイナリーオプション取引を8社が提供しています。これら登録8業者での口座開設、取引は、登録業者でのFXの取引と同じく、事業者、アフィリエイター、投資家とも、法令上問題のない適法な取引です。
実際、東京弁護士会は、こうしたバイナリーオプション取引等の金融関連詐欺の導線として一般的な、SNSを利用した国際ロマンス詐欺に関連して、不適切な広告を行う弁護士に対する注意喚起を公にしています。
バイナリーオプション取引事業(第一種金融商品取引業)への参入をお考えの事業者様がいらっしゃいましたら、是非ともお気軽にご相談ください。
前述のように、当事務所はバイナリーオプション取引に関する第一種金融商品取引業の登録支援経験があり、バイナリーオプション取引の取引の仕組みや金融商品取引法への対応に関してノウハウがあります。
アフィリエイトの適法性の論点もFXと同じです。海外無登録バイナリーオプション取引業者のアフィリエイトやバナー広告の貼り付け等をし、果ては海外無登録業者でも合法であって、安全な取引であると説明しているサイトを散見しますが、そうした海外無登録バイナリーオプション取引業者の広告宣伝行為はグレーゾーンです。
ほとんどの日本の弁護士は、海外無登録バイナリーオプション取引業者相手の請求など、回収の現実味がなく、事件として受任しないでしょう。
また、バイナリーオプション取引関連投資サービスを国内で無登録で勧誘している事業者は、SNS上で瀟洒なマンション、高級車、高額な食事等の生活を見せびらかしたり、合理的に考えて継続的に実現できるとは到底考えられない異常な高利回り等を謳う傾向があります。
海外無登録バイナリーオプション取引関連ビジネスも、初めこそ目新しかったものの、令和の今となっては、海外FXと同じく”平成”の香りが漂う古色蒼然としたスキームと言えます。
また、バイナリーオプション取引に対する厳しい規制も普及の障壁になっています。
また暗号資産関連のバイナリーオプション取引もこれと同じです。
バイナリーオプションの取引時間は、口座ごとに多少のバラつきがあるものの、基本的には日本時間の午前中から翌日早朝までの間に、1日10回前後の回号が設定されているところが多い。
海外FXも、海外バイナリーオプション取引と同じく、海外所在業者による居住者への違法なサービスを提供が問題になっています。しかしながら、金融商品取引業の規制対応に携わる立場から見ると、同じ海外に所在する無登録業者及びその関係ビジネスといっても、海外FXと海外バイナリーオプションには「民度」に若干の違いがあるような感じを受けています。
バイナリーオプション取引を提供する側は、原則として国内の金融商品取引業の登録を受けない限り、一般投資家である居住者に対してサービスを提供することはできません。これは、FX業者の場合とまったく同じです。
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