fx 損切りライン 決め方
損切りについてはさまざまなメディアやコンテンツなどでその重要性が説かれています。ですが、実際に損切りを実行するとなると、途端に難しくなってしまうのが通説です。
株価が下落するパーセンテージではなく、損失の額を決めて損切りをするのも1つの方法です。
損切りの予約注文の中で、基本となるのが「逆指値注文」。 同じ予約注文に「指値注文(リミット注文)」がありますが、「指値」は今より相場が有利になったら決済されるもの、「逆指値」は不利になったら決済されるものです。 損切りは含み損が増えていく、つまり今より不利な状態で決済されるものですから、逆指値での注文になります。
事前に決めた損切りルールは必ず守ることが大切です。たとえば損切りラインが近付いたときに、「元々の基準が厳しかった可能性があるから少し緩めても良いかも…」「今回だけは何か違う気がするから例外扱いで基準を緩くしよう」などと基準を変更するのは良くありません。
例えば「毎回必ず50pipsで損切りする」などのルールは、あまりに硬直しすぎです。数値優先は資金管理が簡単になるメリットはありますが、実際の市場における最敵な損切りポイントは、毎回同じではありません。
株式投資では利益が出る取引でいかに利益額を増やすかだけでなく、損失が出る取引において適切に損切りを行い、いかに損失をコントロールできるかも重要なポイントです。
損切りの場面では、株価が下がっているときに株を売る決断をしなければなりません。人生において損失を受け入れることは、難しい判断だと言えます。 しかし、損切りのタイミングを先延ばしにすると、さらに損失が増えてしまうかもしれません。株を保有し続けて株価が回復する可能性もありますが、保有している間はその資金を使うことはできず、他の銘柄へ投資する機会を逃すことになります。
そのため、損失が拡大して取り返しがつかなくなる前に損切りを行い、その資金を次の投資に充てると良いでしょう。損切りを行う銘柄に対しては損失を生むことになりますが、人生全体での損益をプラスにすることが大切です。
株式投資に当てはめると、人間は利得局面ではリスクをとりにくく、損失局面ではリスクをとりやすくなるという行動が予想されます。株価の上昇局面では、下落を恐れてすぐ利益確定をする一方で、下落局面では、損失を嫌がることから上昇を期待してなかなか損切りを実施しません。
総資金や損益のバランスから損切りラインを求めるには計算が必要だったり、いくつかの要素で結果の数字が変わる不安定さがあります。 それより初心者にとって簡単なのは、固定の金額を基準にしたもの。例えば損失額が2万円になったら損切りするという方法です。
自動で売り(買い)が実行される取引なので、含み損が発生しているときに損切りを躊躇してしまうこともありません。この手法は損切りだけでなく、高値にいる銘柄をある値で利益確定させるなど、リスク回避の際にも活用されます。
ここでは、損切りをルール化して、淡々と行う方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
一般的にポジポジ病は、無駄なエントリーを問題視しますが、損切りからの視点では無駄な損切りを発生させる元凶です。そもそもエントリーの時点で大した根拠がないため、損切りするにも大した根拠が見つけにくくなるでしょう。すると損切りの精度が下がるため、通常のエントリーより、資金状況が悪化していく可能性が高まります。
損切りラインを決める場合、過去のトレンドを分析するのは重要です。過去のトレンドで売りが強くなった価格帯や買いが増える価格帯は、同じように売り買いが強くなる傾向にあります。
自発的な損切りならば、そこで得た教訓を次のトレードで活かせるかもしれません。 しかし先延ばしをして追い詰められた挙げ句にやった損切りから学べることは皆無です。
だからと言って、損切りしない方が良いというのは、間違っています。確かに損切りラインを超えて相場が戻り、利益を出すことさえあるでしょう。しかしそれは偶然であり、再現性はありません。「相場が戻って来た」成功体験は意識して手放さないと、損切りがいつまでも軽視され、最終的には「相場が戻って来なかった」ことで大敗をもたらします。
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